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中国輸入の利益率の実態は?粗利率・営業利益率の違いと私の実績

「利益率の実態は?」「粗利率と営業利益率」の文字入りで、机の電卓とグラフのスケッチを見比べる青紫の髪のキャラクターのイラスト
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「中国輸入は利益率が高い」とよく言われます。ところが、検索して出てくる数字は「30%前後」から「50%以上」までバラバラで、どれを信じればいいのか迷いませんか。

数字が食い違う理由の多くは、その「利益率」が、どこまで費用を引いたあとの数字なのかが書かれていないことにあると私は考えています。同じ商品でも、引く範囲が違えば利益率はまったく別の数字になります。

本記事では、2025年3月に中国輸入(既製品転売・Amazon)を本格的に始めた私が、管理シートの18か月分の実績から、粗利率・広告費を引いたあとの利益率・営業利益率の3つの数字を、少なめの見積もりで公開します。

この記事の結論

  • 私の粗利率は、2025年3月〜2026年8月の18か月で約22%(月ごとに約20〜25%)
  • 同じ月(2026年1月)で引く範囲を変えると、粗利率約21%、広告費を引いたあと約16%、営業利益率約12%になる
  • 18か月のあいだ、粗利率はほぼ横ばいで、粗利額は商品の数を増やして伸びた
  • 世間の目安と私の数字は、引く範囲も商品も違うので、そのまま比べられない

「利益率」は引く範囲で3つの数字になる

この記事では、次の意味で言葉を使います。どの利益率も、分母は売上です。

言葉 この記事での意味
粗利率 粗利÷売上。粗利は、売上から仕入れ(国際送料を含む)とAmazonの手数料・FBA手数料を引いた利益。私の管理シートの「利益額」
広告費を引いたあとの利益率 (粗利−広告費)÷売上
営業利益率 営業利益÷売上。営業利益は、粗利から広告費・関税・月額費用・国内の送料・荷造運賃を引いた、手元に残る金額に近い利益

税金や社会保険は、どれにも含めていません。営業利益には、外注費とVINEの費用も含めていません(理由は後ほど書きます)。

営業利益そのものの内訳は、中国輸入で月10万円は可能?営業利益の実績と粗利20万円の内訳に書いています。この記事では、その数字を「額」ではなく「率」で見ます。

私の2026年1月は、売上が約100万円でした。この売上100円あたりで見ると、次のようになります。

項目 売上100円あたり
粗利 約21円(粗利率 約21%)
広告費 −約5円
広告費を引いたあとの利益 約16円(約16%)
関税・荷造運賃・月額費用・国内の送料 −約4円
営業利益 約12円(営業利益率 約12%)
2026年1月に引く範囲を変えると利益率が下がることを示した3本の棒グラフ。粗利率約21%、広告費を引いたあと約16%、営業利益率約12%

同じ月の数字でも、「粗利率は約21%」と言うか「営業利益率は約12%」と言うかで、ほぼ半分になります。世間の利益率を見るときは、どこまで引いた数字なのかを、まず確認するのがおすすめです。

私の18か月の推移|粗利率は横ばい、粗利額は商品数で伸びた

管理シートの月次の数字で、2025年3月から2026年8月までの18か月を並べます。

  • 粗利率は、月ごとに約20〜25%の範囲でした(最も低い月は約20%、最も高い月は約25%)
  • 18か月を合算すると、粗利率は約22%、広告費を引いたあとは約18%でした
  • 直近の5か月(2026年4月〜8月)の粗利率は約22〜25%で、合算すると約23%でした
2025年3月から2026年8月までの粗利率の折れ線(約20〜25%でほぼ横ばい)と、粗利額の棒グラフ(約3万円から約47万円へ)を上下に並べた図

粗利率はほぼ横ばいなのに、粗利額は2026年1月の約21万円から、2026年7月の約47万円まで伸びました。この間にやったのは、利益率を上げることより、扱う商品の数を増やすことでした。

なお、営業利益率まで確認できているのは2026年1月だけです。関税・荷造運賃・月額費用・国内の送料を月ごとに記録していないため、他の月の営業利益率は出せていません。

少なめに見積もっている理由

この数字には、引いていない費用と、正確でない部分があります。

  • 外注費は含めていません。 せどりと一体で払っていて、中国輸入の分だけを分けられないためです。含めると営業利益率はさらに下がります。
  • VINE(Amazonの先行レビュープログラム)の費用は含めていません。 かかる月とかからない月があるためです。
  • 国際送料は、重量をもとにした概算です。 仕入れ額に含めていますが、実際の請求額とはズレがあります。
  • 粗利率は、関税と広告費を引く前の数字です。 関税は管理シート上ほぼ0%で計算していた時期があり、2026年1月分から別に引いています。

世間の目安と私の数字がずれる理由

検索すると、中国輸入の利益率は「30%前後」とするサイトから、「50%以上」を最低ラインとするサイトまであります。私の数字(粗利率約22%、営業利益率約12%)は、これらよりかなり低く見えます。

ただ、単純に比べることはできないと考えています。

  • 何を引いた数字なのか、サイトによって違います。 営業利益で言っているのか、粗利のことなのかが書かれていないものもあります。
  • 商品の種類ややり方で変わります。 私は既製品の転売で、販路はAmazonです。OEMやメルカリなど、他のやり方の数字は、この記事では扱っていません。
  • 私の数字は少なめに見ています。 外注費やVINEを含めていないうえ、国際送料は概算です。

目安として知っておくのは大事ですが、自分の数字は、自分の定義で計算して確かめるのがおすすめです。

私の利益の計算の考え方|管理シートで出品前に見込みを出す

「計算ツールやエクセルがほしい」という人も多いと思います。私は、商品を仕入れる前に、管理シート(スプレッドシート)で1個あたりの見込み利益を計算しています。

考え方は次のとおりです。

  1. 仕入れ値を出す。商品の原価(元を円に換算)に、中国国内の送料、国際送料(重量から概算)、消費税を足す
  2. 販売予定価格から、仕入れ値と、Amazonの手数料・FBA手数料を引く。これが1個あたりの見込み利益
  3. 見込み利益÷仕入れ値で、ROI(仕入れたお金に対する利益の割合)を見る
出品前の見込み利益の計算の流れ。仕入れ値は原価・国内送料・国際送料・消費税の合計。見込み利益は販売予定価格から仕入れ値とAmazon手数料・FBA手数料を引く。ROIは見込み利益を仕入れ値で割る

国際送料は重量ベースの概算なので、実際の請求とはズレます。ここで出した見込みの利益率と、実際に売れたあとの粗利率は、必ずしも一致しません。実際の粗利率は、月ごとの売上と利益額から出し直しています。

利益率より先に決めていること|数を打って、1つのカタログに依存しない

私は、利益率が下がった商品に、個別の対策をほとんどしていません。それよりも、数を打って、1つのカタログに依存しないことを重視しています。

私のやり方はOEM(自社ブランドの商品づくり)ではなく、既製品の転売です。1つのカタログの売れ行きに頼ると、相乗りや価格競争、仕入れの停止で、一気に売上が落ちるおそれがあります。扱う商品を増やしておけば、1つが落ちても全体への影響を小さくできます。

前の章のとおり、18か月で粗利率はほぼ横ばいのまま、粗利額は伸びました。「利益率を上げる」のではなく、「利益率が低めでも数を増やす」というやり方でここまで来た、というのが私の実績です。これが誰にでも合うやり方とは限りません。

利益が出ない商品も、そこで終わりにしない4つの確認

売れそうな商品でも、計算してみると利益が出ず、仕入れを見送ることがあります。私は、「利益が出ないから終わり」にせず、次の4点を確認するようにしています。取り扱える商品の幅が広がると考えているためです。

利益が出ない商品を見送る前に確認する4つの項目の流れ図。別カタログで値上げ、セット売り、手数料の圧縮、カタログと品質。結果は取り扱いに加えるか、見送る
  1. 別カタログのページにして、値上げして売れるか。 相乗りでは価格を自分で決めにくいため、自分のカタログで売れるかを考えます。
  2. セット売りにして売れるか。 単価を上げて、1個あたりの利益を確保できないかを見ます。
  3. 薄く小さい区分に収めて、手数料を圧縮できるか。 FBAの配送代行手数料は、商品のサイズ区分で決まります(下で詳しく書きます)。
  4. 値上げするなら、カタログをわかりやすくできるか、品質の良い商品か。 値上げするなら、その価格に見合う説明と品質が必要だと考えています。

これらは確認する項目で、どれかをやれば必ず利益が出るというものではありません。確認した結果、見送る商品もたくさんあります。

1つ目の例|自分のカタログを作って出品したブラシ類

すでに他の出品者が販売していたのと同じ種類のブラシ類の商品を、相乗りではなく、自分のカタログを作って出品しました。商品画像と説明文は自分で作っています。このカタログは、管理シートの販売個数で累計47個売れました。

ただし、これは1つの例です。価格や売れ方は商品によって違い、同じことをすれば同じように売れるとは言えません。

3つ目の確認|サイズ区分で変わるFBA手数料

Amazonの手数料表(2026年10月に確認、冷凍商品以外)では、商品の価格が1,000円以下の場合、次のようになっています。

サイズ区分 寸法・重量の上限 手数料(1点あたり)
小型 25×18×厚さ2.0cm、250g 222円
標準1 35×30×厚さ3.3cm、1kg 252円

標準1に収まらない商品は、次の区分(標準2a)から手数料が上がり、344円になります。縦横と重量が標準1の範囲内で、厚さを3.3cm以下に収められる商品は標準1の手数料で済み、標準2a以降より、1個あたり約90円安くなります。販売価格が500〜1,000円台の商品では、1個あたりの利益に効く金額です。そういう商品があれば、経費の圧縮につながります。

なお、価格が1,000円を超える商品は、小型288円、標準1が318円、標準2aが410円と、手数料が変わります。手数料は改定されるので、最新の表で確認してください。

よくある質問

中国輸入の利益率は何%が目安ですか?

私の場合は、粗利率が約22%(18か月、月ごとに約20〜25%)、営業利益率が約12%(確認できた2026年1月)です。世間の数字とは引く範囲や商品が違うので、そのまま比べず、自分の定義で計算して確かめるのがおすすめです。

粗利率と営業利益率の違いは何ですか?

粗利率は、売上から仕入れとAmazonの手数料を引いた利益の割合です。営業利益率は、そこからさらに広告費・関税・月額費用・国内の送料などを引いた、手元に残る金額に近い利益の割合です。私の2026年1月は、粗利率が約21%、営業利益率が約12%でした。

利益率が低くても続けていいのですか?

私の場合は、利益率を上げるより、扱う商品を増やして、1つのカタログに依存しないやり方を選んでいます。18か月で粗利率は横ばいでしたが、粗利額は約21万円(2026年1月)から約47万円(2026年7月)に伸びました。ただし、これは私ひとりの実績で、誰にでも同じ結果になるとは言えません。

利益率の計算ツールやエクセルはありますか?

私は、自分で作った管理シート(スプレッドシート)で、仕入れ前の見込み利益と、月ごとの粗利率を計算しています。計算の考え方は、前の章に書いたとおりです。

まとめ|利益率は、どこまで引いた数字かを先に決める

  • 私の粗利率は、18か月で約22%(月ごとに約20〜25%)
  • 同じ月で引く範囲を変えると、粗利率約21%→広告費を引いたあと約16%→営業利益率約12%(2026年1月)
  • 粗利率は横ばいでも、商品数を増やして、粗利額は約21万円から約47万円に伸びた
  • 世間の目安は、何を引いた数字かが違うので、自分の定義で計算して確かめる

営業利益の内訳と、必要な資金・作業量は、中国輸入で月10万円は可能?営業利益の実績と粗利20万円の内訳と中国輸入副業に必要な資金はいくらかに書いています。取り扱いをやめた商品の例は、中国輸入で撤退した商品から学んだことにまとめています。

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