中国輸入はやめとけ?言われる6つの理由を、実績と失敗で確かめた
「中国輸入はやめとけ」と検索すると、利益が薄い、競合が多い、トラブルが多い、といった理由が並びます。どれももっともらしく読めて、始めようか迷っている人ほど、不安になるのではないでしょうか。
ただ、こうした理由の多くは一般論で、書いている本人の数字や失敗が見えません。そこで私は、「やめとけ」と言われる理由を、自分の実績の数字と失敗で、ひとつずつ確かめてみることにしました。
本記事では、2024年3月に中国輸入(既製品転売・Amazon)を始めた私が、よく言われる6つの理由を「私の場合はどうだったか」で検証します。最後に、続けるために守っている3つの条件と、向かない人もまとめます。
- 6つの理由は、私の場合どれも実際に起きた。「やめとけ」は半分当たっていた
- ただし、起きたあとの損失は、やり方で小さくできるものが多かった
- 続けるために守っているのは、商標を侵害しない商品選び・利益計算の機械化・商品数を増やす、の3つ
- 積み上げ型の副業なので、一気に・楽に稼ぎたい人には向かない
先に結論|6つの理由を、私の場合で確かめた
最初に、6つの理由と、私の場合の結果を一覧にします。数字は丸めていて、私ひとりの実績です。
| やめとけと言われる理由 | 私の場合 |
|---|---|
| ① 利益が薄い | 粗利率は約22%、営業利益率は約12%。手元に残る割合は小さい |
| ② 競合が多い | 外国のセラーもいて、避けにくい。数を増やして1つに頼らない |
| ③ 資金が回らない | 仕入れてから入金まで約3か月、その間は資金が拘束される。運転資金は約100万円が目安 |
| ④ 利益計算のミス | 関税を0%で計算していて、実際は粗利の約14%だった |
| ⑤ 規制・トラブル | 軍需品判定などで買ったのに届かず、損失は2件で19,500円 |
| ⑥ 知財の申し立て | 権利者からの申し立てを、複数回受けた |

以下、理由ごとに書きます。
① 利益が薄い|粗利率は約22%、営業利益率は約12%
私の粗利率は、2025年3月〜2026年8月の18か月で約22%でした。月ごとに見ると約20〜25%の範囲です。粗利から広告費・関税・月額費用などを引いた営業利益率は、確認できた2026年1月で約12%でした。売上100円あたり、手元に残るのは約12円です。
「利益が薄い」という理由は、私の数字で見ても当たっていると思います。粗利率と営業利益率の違い、計算の根拠は、中国輸入の利益率の実態は?粗利率・営業利益率の違いと私の実績に書いています。
ひとつ補足です。私のやり方はOEMではなく既製品の転売で、OEMは未経験です。そのため、OEMと比べた利益率は、あくまで私の推測ですが、OEMより低いと思っています。
一方で、小売業の平均と比べると、私の数字は悪くないと感じています。経済産業省の企業活動基本調査(2025年調査、2024年度実績)では、小売業の売上高営業利益率は約4.2%でした。ただし、この調査は資本金3,000万円以上の企業が対象で、営業利益には人件費や家賃も含まれます。私の営業利益は、外注費・税金・自分の作業時間を含めていません。定義が違うので、単純には比べられず、参考にとどめます。
② 競合が多い|既製品転売は、競合から逃げにくい
競合が多いことも、私の場合は当たっています。中国輸入は、日本の人だけでなく、外国のセラーも参入しています。
既製品の転売は、すでに売られている商品を扱うので、同じ商品を売る人が現れやすいやり方です。私は、需要を細かく分析して商品を作り込むようなやり方はしていなくて、雑にやっているからこそ、既製品転売になっていると感じています。
商標を取れば、自分が作ったカタログへの相乗りは排除できます。ただ、別のページで同じような商品を売る競合までは防げません。商標のくわしい話は、中国輸入のAmazon相乗り対策で商標を取得した理由と、実際にかかった費用・期間に書いています。
私が実際にやっている対策は、数を打って、1つのカタログに依存しないことです。1つの商品が競合に押されても、全体への影響を小さくできます。「競合が多いから大丈夫」とは言えないので、損失を分散させる、という考え方です。
③ 資金が回らない|売れないと現金にならない
仕入れた商品が売れないと、お金は現金に戻らず、次の仕入れに回せません。これが、資金が回らなくなる仕組みです。
私の場合、仕入れてから売上が入金されるまで、約3か月かかります(商品が届くまで約1か月、売り切るまで約1か月、入金まで約1か月)。その間、仕入れに使ったお金は手元に戻らず、次の仕入れや支払いに使えません。そのため、運転資金は約100万円が目安でした(仕入れ約25万円×3回分と、経費の予備約25万円)。内訳は、中国輸入で月10万円は可能?営業利益の実績と粗利20万円の内訳に書いています。
資金面の注意点は、「利益が出ているのに、手元のお金が足りなくなる」ことが起こりうる点です。利益が出ていても、お金が商品として倉庫にある間は、支払いには使えません。必要な資金の考え方は、中国輸入副業に必要な資金はいくらかにまとめています。
④ 利益計算のミス|関税を0%で計算していた
利益計算のミスは、私が実際にやってしまった失敗です。管理シートで、関税をほぼ0%で計算していた時期がありました。
関税を別に引いて計算し直した2026年1月は、粗利約21万円に対して、関税が約2.9万円でした。粗利の約14%にあたります。関税を忘れると、粗利だけを見ているよりも、手元に残る金額は意外と大きく減ります。

このミスは、あとから気づいて、2026年1月分から関税を別に引くようにしました。それ以前の月の粗利は、関税分だけ実際より多く見えている可能性があります。
対策はシンプルで、仕入れ前の計算に、送料・関税・Amazonの手数料まで含めておくことです。計算のしかたは、前に書いた利益率の記事にあります。
⑤ 規制・トラブル|買っても、輸入できないことがある
軍需品と判定された商品や、輸入が規制されている商品は、買ったあとでも輸入できません。ここは、一般論ではなく、私も経験しました。
最近撤退した2つの商品がその例です。カバン取り付け型のスマホホルダーは、中国側で軍需品と判定されて、輸出できなくなりました。櫛は、商品ページに無断で書かれていた文字が商標だったため、販売を取りやめました。どちらも中国国内の代行業者の段階で分かり、日本には届かず、損失は2件で合計19,500円でした。
損失が小さく済んだのは、少量のテスト仕入れから始めていたからです。軍需品かどうかの判定は、中国側の運用によるところが大きく、私には事前に読み切れません。読み切れないからこそ、少量で試すことが、そのまま備えになっています。くわしくは、中国輸入で撤退した商品から学んだことにまとめています。
⑥ 知財の申し立て|言われのない申し立てもありうる
Amazonで既製品を売る以上、権利者から知的財産の申し立てを受けることがあります。私は、こうした申し立てを、複数回受けました。回数までは覚えていません。
通知の流れは、おおよそ次のとおりです。権利者から「偽造品である」という申し立てがあったとAmazonから連絡が来て、該当する商品の出品がキャンセルされます。出品を再開するには、権利者による申し立ての取り下げが必要です。通知には、申し立てをした権利者の連絡先が表示されます。
申し立てが常に正しいとは限らないと、私は考えています。既製品である以上、言われのない申し立てを受けることもありえる、というのが私の見方です。ここは断定できる話ではないので、「そう考えている」にとどめます。
あわせて、アカウント停止との違いも書いておきます。私は2024年にアカウントが停止になりましたが、それはAmazonから直接来たもので、この申し立てとは別の話です。アカウント停止は、中国輸入に限らず、Amazonで既製品を売る人に共通するリスクだと考えています。
それでも続けている理由|守っている3つの条件と、やめる基準
6つの理由が実際に起きても、私は続けています。守っているのは、次の3つの条件です。

- 商標・ブランドを侵害しない商品を選ぶ。 停止の原因になりうる要素を、先につぶします。
- 利益計算を、スプレッドシートで機械的に行う。 送料・関税・Amazonの手数料まで含めて、仕入れ前に見込みを出します。
- 商品数を、地道に増やす。 1つの商品に頼らず、損失を分散させます。
では、どうなったらやめるのか。私は、1商品ごとに「何円の損失で撤退する」という金額の線は決めていません。かわりに、1商品ごとの損失を小さくするために、少量のテスト販売から始めます。売れなくて全額が損失になっても、大きな額にならない量で試す、という考え方です。
事業全体では、次の2つの場合は止めると決めています。
- 売上金を回収できなくなったとき
- 手元資金で、支払いが足りなくなりそうなとき
商品ごとの撤退は、軍需品判定や商標リスクの連絡が来た段階で行います。金額よりも、リスクの連絡を基準にしています。
向かない人|一気に、楽に稼ぎたい人
私が感じる、中国輸入が向かない人は、一気に稼ぎたい人と、楽に稼ぎたい人です。
中国輸入は、積み上げるタイプの副業です。私の場合も、営業利益で月10万円に届くまで、本格開始から約10か月かかりました。商品を少しずつ増やして、利益を積み上げていく形なので、短期間で大きく稼ぐ副業ではないと思います。
反対に、少額から試して、数字で確認しながら続けられる人には、合う可能性があります。ただ、これは私ひとりの実績で、誰にでも同じ結果になるとは言えません。
よくある質問
アリババは危険ですか?
アリババそのものが危険だとは、私は考えていません。ただ、輸入である以上、商品の品質、納期、トラブルへの対応は、自分で責任を持って行う必要があります。私が代行業者を使い続けているのは、返品や商標リスクの連絡など、トラブルのときに助けてもらえるためです。
中国で輸入できない商品は何ですか?
ここでは、禁止品目の一覧は書きません。法令は変わることがあるので、必ず税関の公式サイトで最新の情報を確認してください。私が実際に経験したのは、中国側の軍需品判定で輸出できなかった商品と、商標が理由で撤退した商品の2つです。
中国輸入は、今から始めても遅いですか?
市場の話は、中国輸入は2026年から始めても遅くないのかに書いています。この記事では、私の実績にもとづく理由の検証だけを扱いました。
中国輸入は稼げないのですか?
私の場合は、2026年1月に、営業利益が約11万円でした。ただし、本格開始から約10か月かかっていて、粗利率や関税のズレなど、積み上げ型ならではの難しさもありました。稼げるかどうかは、商品選びや資金、続けた期間で変わります。
まとめ|「やめとけ」は、半分当たっていた
- 6つの理由は、私の場合どれも実際に起きた。利益は薄く、競合も多く、関税の計算ミスや軍需品判定、知財の申し立ても経験した
- ただし、少量のテスト販売・利益計算の機械化・商品数を増やすことで、損失は小さくできたものが多い
- 続けるための条件は、商標を侵害しない商品選び・利益計算の機械化・商品数を増やす、の3つ
- 一気に、楽に稼ぎたい人には向かない。積み上げ型の副業なので、続ける前に自分に合うか確かめるのがおすすめ
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