中国輸入

中国輸入の関税はいくら?引き落とし額の7割は消費税だった実例

「中国輸入 関税」「関税はいくら?」「7割は消費税だった」の文字入りで、虫眼鏡で書類をのぞき込んで驚く、青紫の髪とカラフルなジャケットのキャラクターのイラスト
ai-blog-manager

「中国輸入の関税は、大半が0%だから、それで計算するとやり易いよ」。私は、そう聞いていました。だから、利益の計算でも関税は0%のまま。口座から「関税」として毎回お金が引き落とされていても、深く考えていませんでした。

ところが、輸入許可通知書を見て内訳を確かめると、実は結構かかっていました。それもそのはずで、取り扱いする商品によってはしっかり関税ってかかるものですから。実際には引き落とされていた額の約7割は消費税で、残りの関税も0%ではありませんでした。

本記事では、2025年3月から中国輸入(既製品転売・Amazon・船便)を続けている私が、実際の輸入許可通知書2回分の数字で、関税がいくらかかるのか、いつ払うのか、どう計算するのかを書きます。

この記事の結論

  • 口座から「関税」として引き落とされる額は、関税と輸入時の消費税・地方消費税の合計だった
  • 私の2回分では、合計は申告価格の約15%。そのうち関税は約3割、消費税は約7割
  • 関税は品目で決まる。私の例では、かばん類の欄に5.7〜6.1%、LEDやリレーの欄は0%
  • 私は関税を0%で計算し、さらに消費税を二重に引いていた。分けて見ると、利益の見え方が変わる

「関税」の引き落としには、消費税も入っている

中国から商品を輸入すると、日本に着いたときに税金がかかります。かかるのは、関税だけではありません。

税金 ざっくりした中身
関税 品目ごとの税率で決まる。0%の品目もある
消費税(輸入時) 商品代と送料などに関税を足した額にかかる
地方消費税 消費税の額にかかる

私の場合、この3つは合計した金額で、銀行口座から自動で引き落とされています。引き落としの名前は「関税等」です。家計簿アプリには「カンゼイトウ」と表示されるので、私はずっと関税だけが引かれていると思っていました。実際は、関税と消費税の合計でした。

この自動の引き落としは、税関の「ダイレクト方式」という払い方です。

参考:税関「リアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式)」

私の実例|輸入許可通知書2回分の内訳

実際の輸入許可通知書から、2回分の数字を並べます。どちらも船便で、上海や寧波から大阪に届いた荷物です。

項目 2026年1月 2026年9月
荷物 6箱・約157kg 4箱・約101kg
申告価格(商品代+送料など) 約20.2万円 約15.3万円
関税 8,400円 7,000円
消費税 16,300円 12,400円
地方消費税 4,500円 3,400円
合計(引き落とし額) 29,200円 22,800円
合計÷申告価格 約14.5% 約14.9%
うち関税の割合 約29% 約31%
輸入許可通知書2回分の内訳を示した横の積み上げ棒。2026年1月は関税8,400円・消費税16,300円・地方消費税4,500円で計29,200円、2026年9月は関税7,000円・消費税12,400円・地方消費税3,400円で計22,800円。関税の割合は約3割

2回とも、引き落とし額のうち関税は約3割で、約7割は消費税と地方消費税でした。申告価格に対して見ると、関税は約4〜5%、全部合わせて約15%です。

ただし、これは私の2回分の数字です。扱う商品や時期で、税率も割合も変わります。

関税の計算のしかた|9月の数字で例算

輸入許可通知書の数字を見ると、計算の流れは次のとおりでした。9月の、かばん類として申告された欄で例算します。

  1. 関税 = 申告価格 × 関税率。123,774円を123,000円として、5.7%で7,011円
  2. 消費税 = (申告価格+関税) × 7.8%。123,774円+7,000円=130,774円を130,000円として、10,140円
  3. 地方消費税 = 消費税 × 22/78。10,100円として、2,848円
関税と消費税の計算の流れ。関税は申告価格×関税率で123,000円×5.7%=7,011円、消費税は(申告価格+関税)×7.8%で130,000円×7.8%=10,140円、地方消費税は消費税×22/78で10,100円×22/78=2,848円

通知書では、申告価格は1,000円未満、税額の合計は100円未満が切り捨てられていました。消費税7.8%と地方消費税(消費税の22/78=2.2%)を合わせると、10%になります。

9月は、この欄のほかに、関税0%のLEDの欄(申告価格 約3万円)がありました。こちらは消費税と地方消費税だけで、2つの欄の合計が22,800円です。

いつ・どうやって払う?|日本に着いて、輸入が許可されるとき

関税等は、商品を買ったときではなく、荷物が日本に着いてから払います。税関の説明では、流れはおおよそ次のとおりです。

  1. 荷物が日本に着き、保税地域(輸入の手続きが終わるまで置いておく場所)に入る
  2. 輸入申告をする(私の場合は、代行業者の手配で通関業者が行う)
  3. 税関の審査・検査のあと、関税等を納めると、輸入が許可される

私の2回では、船が港に入ってから輸入許可までが、1月は約14日、9月は約5日でした。許可の日に、口座から引き落とされています。9月の荷物は、中国から出荷して約11日で許可が出ました。

払い方は、私が使っている代行業者の設定画面では、次の2つから選ぶ形でした。

払い方 中身
請求書払い 輸送会社がいったん立て替えて払い、あとで請求が来る
口座からの自動引き落とし 輸入申告と同時に、登録した口座から引き落とされる(ダイレクト方式)

私は最初、請求を受けて振込で払っていました。今は自動引き落としにしています。税関に申し込んで輸入者のコードをもらい、口座を登録して使えるようにしました。設定画面には「事前にNACCS(輸出入の手続きのシステム)と輸送会社への登録が必要」と書かれていて、手続きの細かい点は、代行業者や輸送会社の担当者に確認しながら進めました。振込の手間がなくなり、払うのと同時に輸入が許可されるのが、自動引き落としのよいところです。

参考:税関「貨物到着から貨物引取までの流れ」、税関「関税等の納付手続」

いくらからかかる?|1万円以下は免税、20万円以下は簡易税率

税関の説明では、次のような決まりがあります。

  • 課税価格の合計が1万円以下の輸入は、関税と消費税が免税になります。ただし、革製のかばんや、編物の衣類など、免税にならない品目もあります。
  • 課税価格の合計が20万円以下の荷物には、品目を大まかに分けた「簡易税率」が使われます。輸入者が希望すれば、一般の税率にもできます。簡易税率には、消費税は含まれていません。

この2つは、個人の買い物だけの決まりではありません。物販の仕入れ(一般の輸入)にも当てはまり、1回の申告ごとの合計で判断します。ただ、物販として仕入れる量になると、1万円以下に収まることはまずありません。私の荷物も、1回15〜20万円ほどでした。決まりは変わることがあるので、最新の内容は税関のページで確認してください。

参考:税関「課税価格の合計額が1万円以下の物品の免税適用について」、税関「総額20万円以下の貨物の簡易税率」

関税率は品目で決まる|「大半0%」は品目次第だった

関税率は、品目ごとに決まっています。税関の「実行関税率表」で調べられます。

私の2回の通知書では、たくさんの商品が2つの欄にまとめて申告されていました。

欄 2026年1月 2026年9月
かばん類として申告された欄 6.1% 5.7%
もう一方の欄 リレー:0% LED:0%

「大半0%」という話は、品目によっては当たっています。ただ、私の場合は、金額の大きいほうの欄に関税がかかっていたので、関税は0円ではありませんでした。どの品目として申告されるかで変わるので、仕入れる前に代行業者に確認しておくと安心です。

参考:税関「実行関税率表」

私の失敗|関税を0%で計算し、消費税を二重に引いていた

私がやってしまった失敗は、2つ重なっていました。

  1. 関税を0%で計算していた。 管理シートでは、仕入れ値=商品代+中国の国内送料+国際送料+消費税(その合計の11%)としていて、関税は入れていませんでした。
  2. 引き落とし額を、全部関税だと思っていた。 2026年1月の29,200円を、全部「関税」として粗利から引いていました。消費税は仕入れ値にもう入れていたので、二重に引いていたことになります。

正しく分けると、1月の関税は8,400円で、粗利の約4%でした。営業利益は、約11.5万円ではなく約13.6万円です。くわしくは、中国輸入で月10万円は可能?営業利益の実績と粗利20万円の内訳に書いています(2026年10月に修正しました)。

私の失敗を比べた図。以前は仕入れ値に消費税11%を入れたうえで引き落とし額29,200円を全部関税として引き、営業利益約11.5万円。今は関税8,400円だけ引き、営業利益約13.6万円

利益の計算には、こう入れる(私のやり方とおすすめ)

この失敗をふまえて、今の私は次のようにしています。

  • 仕入れ前の計算: 管理シートの仕入れ値 = 商品代 + 中国の国内送料 + 国際送料 + 消費税(その合計の11%)。関税は0%のままです
  • 毎月の確認: 輸入許可通知書で関税の額を確かめて、粗利から関税の分だけを別に引いています

ただ、これから始める人には、最初から関税も見込んでおくのがおすすめです。私のやり方だと、仕入れる前の時点では、関税の分だけ利益を多めに見てしまうからです。

  1. 仕入れ値の見込み = 商品代 + 中国の国内送料 + 国際送料 + 関税等の見込み
  2. 関税等の見込み ≒ (商品代 + 送料) × (関税率 + 10%)。ざっくりの計算です。関税0%の品目なら×10%です
  3. 関税率が分からない商品は、0%ではなく多めに見込みます。私の2回の実績では、関税と消費税の合計が、商品代+送料の約15%でした
  4. 輸入したあとは、輸入許可通知書で実際の関税を確かめます。 同じ品目を次に仕入れるときは、その税率で計算します
これから始める人向けの、関税と消費税の見込み方。仕入れ値は商品代・中国の国内送料・国際送料・関税等の見込みの合計。関税等の見込みは、関税率が分かれば(商品代+送料)×(関税率+10%)、関税0%なら×10%、分からなければ0%ではなく多めに(私の実績で約15%)。輸入後は通知書で実際の税率を確認

ポイントは、消費税をどこで引くかを1か所に決めることです。仕入れ値に入れたなら、引き落とし額からは関税の分だけを見ます。両方で引くと、私のように二重になります。

なお、輸入時の消費税をあとで差し引けるかどうかは、事業の状況によって変わります。ここでは判断しないので、税務署や税理士に確認してください。

よくある質問

関税がかからない商品はありますか?

あります。私の通知書でも、LEDやリレーの欄は関税0%でした。ただし、関税が0%でも、輸入時の消費税と地方消費税はかかります(課税価格の合計1万円以下の免税を除く)。

輸入時の消費税は、あとで戻ってきますか?

事業の状況によって扱いが変わるので、ここでは書きません。税務署や税理士に確認してください。私は利益の計算では、消費税も費用として見込んでいます。

関税は自分で手続きしないといけませんか?

私は、代行業者の手配で通関業者が輸入申告をしていて、自分で税関に行ったことはありません。代行業者を使うかどうかは、中国輸入は代行業者が必要?に書いています。

まとめ|「関税」の引き落としは、中身を分けて見る

  • 口座から引き落とされる「関税等」は、関税+輸入時の消費税+地方消費税
  • 私の2回分では、合計は申告価格の約15%で、そのうち約7割が消費税
  • 関税は品目で決まり、私の例ではかばん類の欄に5.7〜6.1%、LEDやリレーは0%
  • 払うのは、日本に着いて輸入が許可されるとき。私は入港から約5〜14日だった
  • 仕入れ前の見込みは、(商品代+送料)×(関税率+10%)。関税率が分からない商品は、0%ではなく多めに(私の実績では合計約15%)
  • 関税を0%で見たり、消費税と混ぜたりすると、利益の見え方がずれる

関税を含めた利益の計算の流れは、中国輸入の利益率の実態は?粗利率・営業利益率の違いと私の実績にまとめています。

次に読む: 教材やコンサルを検討している人は、中国輸入教材を買う前に確認したい7項目も参考にしてください。

ABOUT ME
BARRY-BLOG
BARRY-BLOG
記事URLをコピーしました