楽園の裏側…ラオス旅行で起きた二つの悲劇から学ぶ「海外旅行の落とし穴」

「人生で一度は行きたい絶景」として、近年人気を集めているラオス。手つかずの自然や物価の安さ、人々の温かさに魅了される人も多いでしょう。
しかし、その美しい風景の裏側で、若者たちが命を落とす悲しい事故が発生しておりました。
今回は、ラオスで実際に起きた二つの痛ましい事件を元に、海外旅行で私たちが気を付けるべきことについて考えていきたいと思います。
1.楽園を地獄に変えた…ラオスメタノール中毒事件

2023年11月、ラオスの人気観光地ヴァンヴィエンで、19歳のオーストラリア人女性2人を含む、6人の若い旅行者が死亡するという痛ましい事件が起きました。原因は、現地のホステルで提供された安価な酒に混入していたメタノールでした。
メタノールは、微量でも人体に有害な物質です。誤って摂取すると、吐き気、腹痛、視力障害、呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。ずさんな管理体制のもと、利益を優先した結果、若者たちの命が奪われてしまったのです。
正直、私も飲んじゃうと思いましたのですごい衝撃を受けました。
ソース:https://www.youtube.com/watch?v=SnB_lOtkxik
2.川遊びが命取りに…ナムソン川での相次ぐ事故

ヴァンヴィエンは、美しいナムソン川でのチュービングやジップラインなどのアクティビティが人気の観光地です。しかし、この川で、若者が命を落とす事故が後を絶ちません。
26歳のオーストラリア人男性、リー・ハズウェルさんが、ジップラインの事故で亡くなった様子が記録されています。安全対策が不十分なまま運営されているアクティビティ、安価なアルコール、そしてずさんな医療体制が、悲劇を生み出しています。
旅先でアクティビティは楽しみの一つだからこれはつらい。
ソース:https://www.youtube.com/watch?v=li7LOGTavDo&t=70s
3.海外旅行で「自分の命は自分で守る」ために

ラオスで起きた二つの事件は、私たちに「海外旅行は決して安全ではない」ということを改めて教えてくれます。楽しい旅行が一転、悲劇に変わる可能性もあるのです。
海外旅行で「自分の命は自分で守る」ために、私たちは何に気を付けるべきでしょうか?
(1) 安易に「無料」に飛びつかない
特に発展途上国では、「無料」の酒やアクティビティには注意が必要です。安価なアルコールには、メタノールなどの有害物質が混入されている可能性があります。無料のアクティビティは、安全管理がずさんな場合もあります。
(2) 安全対策が不十分なアクティビティには参加しない
チュービングやジップラインなどのアクティビティに参加する際は、必ず安全対策がしっかりしているかを確認しましょう。ライフジャケットは着用必須です。飲酒後の参加は絶対にやめましょう。
(3) 旅行保険に必ず加入する
万が一の事故や病気に備えて、旅行保険には必ず加入しましょう。現地の医療体制が整っていない場合もあります。高額な医療費をカバーできる保険を選びましょう。
(4) 外務省の海外安全情報を確認する
外務省の海外安全ホームページでは、各国・地域の危険情報や注意情報が掲載されています。渡航前に必ず確認し、危険な場所には近づかないようにしましょう。
(5) 常に危機意識を持つ
海外では、日本とは文化や習慣が異なります。日本では考えられないような危険な状況に遭遇することもあります。常に危機意識を持ち、慎重な行動を心がけましょう。
まとめ
ラオスで起きた二つの悲劇は、私たちに「海外旅行は楽しいだけではない」ということを教えてくれます。美しい風景や異文化体験に心惹かれる一方で、危険も潜んでいることを忘れてはなりません。
「自分の命は自分で守る」という意識を持ち、安全な旅行を心がけましょう。そして、亡くなった方々のご冥福を心からお祈りいたします。